- キャンピングカーの旅
キャンピングカーの楽しみ方~道北・稚内編(2~3日目)!
北海道の面白い所をお伝えする伝道師、川南がお伝えします!
2日目の朝は、
1日目の曇り空から一変、青空になってくれました!
2日目は、牛乳で有名な豊富町の温泉に入った後、稚内のノシャップ岬に向かうルートです。
天候に恵まれると旅は、俄然楽しくなるものですね。
大好きな音楽を流しながらのキャンピングカー旅行は、テンションが上がってしまいますね!
テンションが上がりすぎて、スピードの出し過ぎに注意しましょう!!
和寒町を出発して、北へ北へ向かうのですが、
「高速自動車国道に並行する自動車専用道路」ってご存じですか?
ちょっと長いのですが、高速自動車国道として整備される路線のうち、早期の全区間整備の必要性は低い路線に並行している一般国道のことで、有料の高速道路として作られているのですが、区間が完成するまで無料で通れる道路です。
これを上手く使うと、信号がないので目的地まで時間が短縮されます。
和寒町 → 剣淵町 → 士別市 → 名寄市までは、一般の国道を移動し、
名寄市 ⇒ 美深北 までが自動車専用道路(無料)、
美深北 → 音威子府町までは一般の国道、
音威子府 ⇒ 中川町までが自動車専用道路(無料)、
中川町 → 豊頃町までは一般の国道と、
つぎはぎのように自動車専用道路をつかって移動していくこと166km、約3時間の移動です。
目的地の豊富町の前に、幌延町のトナカイ牧場を見学しました。
トナカイって見たことはありますか?
鹿の仲間のようですが、とにかく角がでかい!
今回行った時は、まだ成長途中の角でしたが、成長すると両方の角で4・5kgくらいの重さになるそうです。
また、食べても、臭みやクセも殆どなく淡白で歯ごたえがある肉だそうです。
こちらのトナカイ牧場は、入場無料で、レストランやお土産も購入できます。
トナカイのソーセージ、是非食べてみてくださいね。
旅は、寄り道。
また、それが楽しいのですが、寄り道しすぎると時間が押して予定通りに日程に行かないことも多いです。
キャンピングカーでの旅は、通常の旅行よりも時間に余裕をもっていくと安心です。
次に目的地は、幌延町のお隣町、豊富町。
北海道発祥のコンビニ、セーコーマートの牛乳は、豊富町産なんだとか。
豊富町は牛乳以外にも、一種変わった温泉があるとのことで行ってみました!
『奇跡の温泉』と呼ばれる日本最北端の温泉郷、豊富温泉に到着した所、ガスプラント施設があるじゃないですか。
大正14年より、石油の試掘を行ったところ、翌年5月に地下約960mの地点より高圧の天然ガスと共に43℃のお湯が噴出したことから開湯した温泉だとか。
温泉大国・日本でも極めて数少ない天然石油温泉で、石油が混ざっている温泉であること。
もう1つは、圧倒的なメタホウ酸の含有量を誇っていることです。
保湿効果のある石油成分と殺菌効果のあるメタホウ酸よって、「アトピーの聖地」と呼ばれているのです。
植物遺骸から熟成されたものが豊富温泉の石油成分のため、肌を傷つけることなく保湿効果をはたします。
ワセリンも石油から作られていますからね。
長期の湯治客の方いらっしゃるようで、キャンピングカーのお客様もいらっしゃいましたね。
町営温泉入浴施設 豊富温泉ふれあいセンターに入りまして、AM11時過ぎ。
ランチを頂いてから、入浴しようということになり、食堂へ。
メニューを見ていると、「エゾシカジンギスカン!」
頂いてみましょう!
↓の画像の左側がエゾシカのジンギスカン、右側が普通のジンギスカン。
見た目、あまり変わらず?という感じでしょうか。
北海道独特のジンギスカン鍋に野菜を並べまして、肉をのせていきます。
こちらは水を後入れして蒸し焼きのように焼くのが、おすすめ!とのことでした。
水を入れることで野菜も焦げ付きにくいですからね。
いざ、実食!
エゾシカジンギスカンは、クセもなく、肉質も柔らかく、油っこくない!
トナカイを見たばかりですが、その記憶もどこへやら、
ジンギスカンのタレも濃いめで、自分好みで美味美味でした!
エゾシカ肉は牛肉や豚肉に比べて高タンパクで鉄分も多く含まれており、鉄分が不足しがちな女性の鉄分補給に最適です。 また、低脂質なことから美容食としても注目されています。
以前、糠平湖の温泉旅館のオーナー様とお話しした際、
「鹿肉は、狩猟時の手際のよい処理と速やかな輸送と温度管理で特有の臭いやクセがなくなる」と仰っていたことを実感しましたね。
北海道の公表によると、野生鳥獣による森林や農作物の被害は、年々増加しているのだとか。
また、鹿と自動車との接触事故も増えており、少し厄介者扱いされているエゾシカ。
乱獲はよくないですが、上手くコントロールできればよいのかもしれないですね。
エゾシカジンギスカン、是非、ご賞味いただきたいですね。
ジンギスカンを食べたら、ちょっと匂いがついたかも。
ちょうど良いです、豊富温泉に入っちゃいましょう!
町が運営する温泉入浴施設豊富温泉ふれあいセンターは源泉掛け流しの湯。一般客用の浴場のほか、湯治療養するために長く入浴できるよう温度を低く設定した湯治客用の浴場を設置してありました。
石油の温泉の感想は、
お尻に石油がくっつく感じ、肌にオイルを塗っている感じ、乾燥肌に良いかもしれません。
北海道中のラグジュアリーな温泉ホテルも、秘湯や野湯と呼ばれる無料の温泉も、結構入ってきた自称フロキャンパーの私も、このお湯ははじめましての温泉でした!
豊富温泉郷には、他にも日帰り入浴施設や魅力的な旅館もあります。
温泉成分が入ったお土産も、ちゃっかり購入!
入浴後は、一路稚内へ走ります。
豊富サロベツIC ⇒ 豊富北IC までが自動車専用道路(無料)
豊富北ICから国道40号線で北へ行くこと、約45km、50分。
稚内市内に入ります。
稚内市内で一旦給油して、向かったのは「稚内港北防波堤ドーム」
そうそう、キャンピングカーは燃料が入っていればなんとかなるので、一日一度の給油をおすすめしております。
到着したのは、樺太航路の発着場として使われていたとき、ここに通じる道路や鉄道へ波の飛沫がかかるのを防ぐ目的で、昭和6年(1931)から昭和11年(1936)にかけ建設された防波堤です。
美術的建築物で、写真をパシャリ!
見事な建築美に、誰しもオッと思わせますよ!写真スポットです。
キャンピングカーと一緒に、パシャリ!!
防波堤ドームの近くに、道の駅などもありますので、ちょろっと寄ってみたら、
次は、ノシャップ岬へ。車で10分程度で到着します。
晴れていれば、秀峰「利尻山」と花の浮島「礼文島」、サハリンの島影をも一望することができ、夕暮れ時には地平線に沈む夕日が感動的な情景をつくりだしています。
また7~8月頃の早朝、周辺の海岸では夏の風物詩である、利尻昆布の昆布採りの風景を見ることができます。
ノシャップとは、「岬のそば」「岬がアゴのように突き出たところ」というアイヌ語、「ノッ・シャム」が語源となっています。
漢字で「野寒布岬」とも書かれます。
根室にある日本本土最東端の「ノサップ岬」。漢字で「納沙布岬」。
『ノッサム・ノッシャム(not-sam)』
どっちやねん!
(と、心で叫びながら)
北海道では、その土地の地形などの特徴を表すアイヌ語がそのまま地名として残っている場所が多く、「ノシャップ」や「ノサップ」も、岬のそばにあったコタン(アイヌの集落)の名が、岬や地名としても使われる様になったものです。
北海道特有の難読地名のひとつでもありますね。
ノシャップ岬を後にして、
次は日本海側をゆっくりと南下することにしました。
電柱のない道路。
風の町、稚内独特の西風で低い木しかない凸凹の丘の高原。
キレイな日本海。
心洗われますね。
晴れていれば、利尻富士も西の海のむこうに見られます。
運転していても、楽しい!
乗っている人は、カメラでパシャリ!
ちなみに、稚内空港は国内で1、2を争う欠航率の高い空港と言われます。その原因は、年間の平均風速が7.5m、10m以上になる日が年に90日という強風にあります。
キャンピングカーの天敵でもある、横風で車両が転倒しないように、スピードは抑えめにしてくださいね。
そうこうしていると、発見!
エゾシカの大群。軍隊レベルの数!!
50匹はいたでしょうか。
ランチで頂いたばかりなのに。
鹿との衝突にも、ご注意下さいね。
稚内のノシャップ岬からオロロンラインと呼ばれる道路を南下すること約1時間、
突然見えてきました「オトンルイ風力発電所」
「オトンルイ」とはアイヌ語で「浜にある道」と言う意味で、浜の風を受けながら高さおよそ100mの28基の風車が約3kmに渡ってまっすぐに青空に向かって立ち並ぶ姿は圧巻です。
途中、駐車スポットもあるので、安全な所に駐車して写真撮影をするとよいです。
オトンルイ風力発電所付近には、サロベツ原野が広がっており、日本一の高層湿原!
ちなみに高層湿原が形成される条件は…
1.低温(標高が高い、もしくは高緯度)
2.過湿
3.周囲から川などからの水の流入が無く雨水・雪解け水のみの水分で成り立つ
これらの主な条件が揃わなければ創り出されることは無く、自然界の絶妙なバランスが取られて初めて成り立つ大変貴重な湿原とされています。
サロベツ原野の花の見ごろは、
5~6月、ヒメシャクナゲ、ワタスゲの穂、イソツツジ、ツルコケモモ、ミズバショウ
7~8月、エゾカンゾウ、トキソウ、ネムロコウホネ、ハマナス
9月には、ホロムイリンドウと、草紅葉が楽しめます。
また、サロベツ原野はかつて泥炭採掘地として大活躍した場所で、泥炭を乾燥させて燃料にしていたのだとか。
今もその名残の浚渫船(しゅんせつせん :水底の土や砂を掘り取って水深を深くする船。 浚渫専用の機械を備え、河川や港湾の工事に用いられる。)が展示されています。
草原の木道に立つと、大湿原のど真ん中にいる錯覚に陥るほどの大自然、是非体験してみてください!
本日の宿泊地、初山別みさき台公園キャンプ場へ向かいます。
先ほどのオロロンラインを更に南へ南へ、約50km、約1時間で初山別に到着。
初山別には、キャンプ場と、温泉施設と、天文台がありまして、夏場は大人気で激込みのスポットです!
この時は残雪残る3月中旬、誰もキャンパーもおらず、しょさんべつ温泉 ホテル 岬の湯に入浴して、車中泊させてもらいました。
海の景色がキレイでしたね。
3日目は、初山別町からそのままオロロンラインを南下して、札幌に帰ってきたのですが、
ちなみに、「オロロンライン」とは?
日本海オロロンラインは、北海道日本海側・石狩市から稚内までの国道231号・国道232号・道道106号の愛称です。
日本海の素敵なローケーションがみられるドライブコースです。
さらに、「オロロン」とは??
体長40cm、ウミスズメ科の中で最大の鳥で、背中が暗褐色、腹は白く、冬羽では頬のあたりまで白い部分が増える。くちばしは長く、脚は尾の近くにあって、翼も尾も短く、陸上で直立歩行をする姿はペンギンを想像させる鳥です。
日本海に浮かぶ北海道の天売島(羽幌町)が国内唯一の繁殖地。
鳴き声が、オロローン!というところから、オロロン鳥と呼ばれてます。
鳴き声の動画は↓に。(0:28あたりをチェック!)
ゴジラか。。。
今回の2泊3日キャンピングカー旅、道北・稚内編の
走行距離 約690km
結構走っている時間が長いので、3泊4日くらいの日程が良いと思いました。
5月以降からのグリーンシーズンになると、日本の最北端となる宗谷岬や、キレイな宗谷丘陵の景色もおすすめしたいと思いますので、再度稚内に取材しに行きます!
今回のキャンピングカー旅は、これにて完了!
キャンピングカーの達人、川南でした!
to be continued
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北海道キャンピングカーレンタル
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オロロンラインの動画は↓(要チェック!!)
Drive in a camper HORONOBE 2022